2023年10月30日明るく前向きな話をしよう!
★常に人間関係は良くしておきたい
私たちは誰もが皆、幸せな人生を送りたいと願っています。
では、人が幸せな人生を送る上で最も重要なものは何でしょうか?
ハーバード大学が75年に渡る研究を行った結果、それは『人間関係』だと結論づけています。
人間関係を良くすることは、幸せな人生の必須要件だということです。
私たちはその人間関係をコミュニケーションを取ることによって、つまり話をすることによって築いています。
従って、良い人間関係を築きたいなら、その目的に沿った話し方を身につけるべきです。
日本話し方センターでは、単に話の仕方に関するテクニックだけではなく、コミュニケーションの取り方全体を視野に入れたカリキュラムを採用しています。
人間関係を良くする話し方にもかなり重点を置いたカリキュラムです。
そして、その中でも特に大切にしていることがあります。
それは『明るい考え方をする』ことです。
★私が銀行時代に感じたこと
『明るい考え方をする』ことについて、私が大学卒業後に就職した銀行で感じたことをお話します。
◎暗いものの見方をしている人は上司に認められない
銀行は、その組織自体が一つのコミュニティであり、共同体です。
上の役職にあがるには、その人の能力とともに、コミュニケーションの取り方=人間関係の作り方の巧拙が大きく影響します。
私が就職した銀行では超難関と言われている大学を出ている人が何人もいました。
そうした人達は、他の人よりも早く昇進していくだろう、というのが一般的な見方だと思います。
しかし、私が知る限りでは、超難関の大学を出ていても、後ろ向きの発言をしている人、周りの批判ばかりしている人はなかなか上の役職には上がれませんでした。
上司や周りの人に認められないからです。
◎愛想の良くない人でも営業成績が良い
一方で、銀行の支店で営業を担当している人に意外だな、と思ったことがあります。
営業担当と言えば、口八丁手八丁で賑やかな人、という印象があります。
しかし実際は、無口で愛想も良くないけれど、顧客から信頼されて営業成績がよい、という人が結構いました。
私は、銀行に就職した当初は、愛想の良くない人がどうして優秀な営業マンなのか、わかりませんでした。
しかし、その後にわかったことは、そういう人達はお客様に対してとても誠実だということです。
お客様との約束は必ず守るし、お客様のことを第一に考えて行動していました。
確かに、そうした優秀な営業マンは、前向きな発言が多く、他の人の批判やグチはほとんど言わなかったように記憶しています。
これらの経験から学んだことは、その人のものの見方が、言葉や行動に表れ、それが他の人の評価につながるということです。
なので、話し方とともに、心の持ち方を磨くことはとても大切なことだと思っています。
★明るい考え方をするためには?
では、具体的にどのような考え方をすればいいのでしょうか。
日本話し方センターでは、『明るいものの考え方』をするために、物事の良いところに焦点を当てて見る、ということを伝えています。
私たちは、人や物事のダメなところ、欠点に焦点を合わせてしまいます。人間は本質的に人の欠点を見るのが好きという傾向があるからです。
従って、私たちはあえて意識しないと、自分のことでも他人のことでも、なかなか良い面を見ようとはしません。
しかし、人には必ず良い点があります。
その良い面を意識して発言すれば、聞き手は(この人は明るい人だな)と思ってくれるでしょう。
物事の良い面を意識していれば、同じことを言う場合でも、前向きな表現をすることができます。
例えば、「悪い点」というよりも「改善点」と言った方が前向きな感じがします。
単に悪いだけではなく、それを改めようという意思が感じられるからです。
その他にもこのような言い換えができるでしょう。
- 「君は全然ダメだな」→「君は伸びしろが大きいね、ガンバレ!」
- 「あなたは注意力が散漫だな」→「あなたは全体に目配りしているね」
- 「彼は細かいことに拘りすぎる」→「彼はとても慎重な性格だね」
- 「彼女は事務ミスが多くて困る」→「彼女の課題は事務ミスを少なくすることだ」
このように言えば、同じことを言うにしても、聞き手に受け入れてもらいやすくなるでしょう。
人間関係を良くして、今よりもコミュニケーションがスムーズに取るために、ぜひ明るいものの考え方を習慣にしてください!
★日本話し方センターで学びませんか?
今回お伝えしたように、日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、話の仕方のトレーニングとともに人間関係を良くする振る舞いや心の持ち方もお伝えし、それに基づいたトレーニングを実施しています。
その効果は多くの受講生が実感しています。
ぜひ受講者の声をご一読ください!